王国通信

結局ｱﾚでした

「我が大陸で得た数々のアイディアを、皆と分かち合いたく思う」
とのご意向で計画された、宮中昼餐会。

しかしながら閣僚全員が参加できないようで、流れそうな予感にございます。
まぁ誰が居ようと結果は変わりませんが

昨日、遂に陛下がご帰国の由。
早速、新執事にお投げになった執務をご確認されました。
陛下がお与えになった、20万王国ゼニーで王国電子板を刷新の公共工事の件でございます。
新執事が電子土木業に見積りを出したところ「170万王国ゼニー」との回答。
期間も暫くかかるとのこと。
そのことを陛下へお伝えしたところ、何故か大変ご立腹の模様。
「貴様にはもう任さない!!」と、「では一体誰に？」を無視したご発言。

陛下は帝王学のみ特化して学ばれたため、電子常識をご存じない模様。

平和と書いてピンフと読む、平穏なる陛下不在の太平時代が終わりを告げようとしております。
国王陛下が、あと55時間でご帰国されます。
そして王国内では『最後の晩餐』が行われようとしております。
晩餐の議題は「この中に裏切り者がいる」ではなく、「地上から飛行機をハイジャックする」（ムリ）。

しかしながら、陛下不在時も『電子早馬』が、無理な御達しを次々と･･･
晩餐が盛り上がりそうでございます。

少し前のお話なのですが、年末年始にかけて幻影術氏様は、ご家族を引き連れて南豪大陸へ休養の旅をなされました。その際に奥方様に煙草を捨てられ、以来、終生禁煙の由にございます。幻影術師様36歳、喫煙と禁煙を繰り返したお忙しい年でございました。
ちなみに当時、陛下のｱﾚで多忙な臣民達は、遠くバカンスに在った幻影術師様を恨んで･･･いやいや、これは筋違いでございました。

王国にも春が訪れ、新たな若人達が登用されました。
制度助手と、新執事が登用され、旧執事は三文字事業部に組閣されました。
このめでたき事を宴で飾るべく、先日王国を挙げての大歓迎会が催されました。

しかしながら、偶然にも我等が麗しき国王陛下は、恒例の海外旅行視察に出ておられ、誠に残念ながら、御出席かないませんでした。

誠に残念の極みでございます。

王国の総決算行事として、先日国を挙げての大掃除事業が行われました。
麗しき国王陛下におかれましては、この先頭に立ち、的確な指示と後顧の憂い無き廃棄作業で、王宮を整理されておりました。
しかしながら陛下におかれましては、新年の挨拶状作業が手付かずであらさられ、王宮執事の顔は真っ青を通り越して真っ黒に。期末試験前夜に突然部屋の掃除を始める、ダメな中学生の様な陛下のお振る舞いに、本日も王国内は激震するのでした。