王国通信

『電脳担当大臣様・財務大臣様　VS　陛下』
最初は小さな小さな言い争いが、朝の閣議で行われたのみでございました。
しかし、保身→飛躍→保身→転換という陛下の態度に、いつのまにやらいつもの不満が爆発。
２時間にわたる立ち会議に発展いたしました。

そのなかで、陛下は自らの進退について言及され、明けて本日、エレキ王国、元老院、会計検査院など、お偉方の面々を収集しての、陛下進退どうせ辞めないと思うけど決定最高会議が行われております。

臣民は、その結論を心待ちにしております。
福音か、
明けぬ闇か・・・

梅雨の中休みのうるわしく晴れた午前、
「あて先が不明で返って来た新年の挨拶書状に書いた、朕のウィットに㌧だ一言を、全てまとめるのじゃ」
・・・という、意味が無いのに時間ばかりかかりそうな御下命に、執事のイトゥー様が挙兵で応えるという、王国がよくある内乱状態に陥りました。

<中略>

ということで、王室付き長官様の御仲裁でなんとか刀を納めた執事様ですが、陛下は大変ココロを傷められ、本日は隠遁されました。
明日も隣国へ外遊の予定でございますので、しばし平和（ピンフ）な日々が続きそうです。

「せっかくあてがった予算を、皆は残しておる！」
と、言われてみれば毎回きっちり自己予算を消化→足りなくて他事業部のに手をつける陛下が、ひどくご立腹でございます。
「これでは予算を決める意味がないではないか！」
と、「決められた予算を残すのも、決められた予算を超過するのもあまり変わらないのでは？」というツッコミを敢えて無視して陛下が打ち出した政策が、「予算の配分は朕が決める！」（2007年いわゆる「五反田ダダこね勅令」）というもの。「予算が欲しい者は、朕に陳情するのだ！」と、ただでさえ御前会議が重なって時間が足りないのに、更にロビー活動を奨励するような決定もされました。

国内におきましては、既に「もーいーよ」的厭世心理的な空気が漂っており、人心を掌握できない陛下に対する批判は、専ら電子空間のみだとのことです。

陛下は再び海外旅行視察に入られ、王国は久々に平和（ピンフ）な日々を取り戻しました。
肝心の外遊目的については、特にどなたも知らないようです。
重要なのは『陛下不在』という事実であって、無駄遣いについては皆様どうでも良い模様。

つまり、「金を払うからどっかに行ってろ」と･･･。

春の麗らかな陽気の中、過労とストレスで、陛下付き執事が倒れた由にございます。
影響としては、陛下が平均で40分ほど、他国のお客様とのお約束に遅れる程度でございますが...。

先日陛下と、構造大臣様、北部方面司令官様とで、糸電話会議をなされました。
春の長閑な午後、陛下の御絶叫が王国に響き渡りました由にございます。

陛下の関心事は、王国の繁栄ではなく、勝ち負けであったと、口賢しい者どもは申しておりますが･･･

「むぅ、我の執務服を洗濯屋より回収せねば」

ということで、陛下は本日、執務定時をかなり早く切り上げられました。

結局ｱﾚでした

「我が大陸で得た数々のアイディアを、皆と分かち合いたく思う」
とのご意向で計画された、宮中昼餐会。

しかしながら閣僚全員が参加できないようで、流れそうな予感にございます。
まぁ誰が居ようと結果は変わりませんが

昨日、遂に陛下がご帰国の由。
早速、新執事にお投げになった執務をご確認されました。
陛下がお与えになった、20万王国ゼニーで王国電子板を刷新の公共工事の件でございます。
新執事が電子土木業に見積りを出したところ「170万王国ゼニー」との回答。
期間も暫くかかるとのこと。
そのことを陛下へお伝えしたところ、何故か大変ご立腹の模様。
「貴様にはもう任さない!!」と、「では一体誰に？」を無視したご発言。

陛下は帝王学のみ特化して学ばれたため、電子常識をご存じない模様。